「うちの柴犬のおなら、最近なんだか生ゴミみたいな臭いがする…」
「チワワやプードルもこんなに臭うものなの?もしかして内臓の病気?」
柴犬のおならが臭い、あるいはチワワやプードルのおならが異常な臭いを発していることに悩む飼い主さんは少なくありません。部屋中に充満するほどの悪臭は、愛犬の体内からのSOSかもしれません。
この記事では、おならが臭くなる病気のサインと、腸内環境を劇的に変えるフード選び・腸活ケアを詳しく解説します。
動物病院の知見や最新の腸内フローラ研究に基づき、愛犬の健康を守るための具体的なチェックリストをまとめました。
この記事でわかること
- 柴犬・チワワ・プードルのおならが臭くなる病気の正体
- 「食べているのに痩せる」など、即受診すべき危険なサイン
- 高タンパク食が逆効果?悪臭を招く「アミン類」の腐敗リスク
- 次世代の腸活「ポストバイオティクス」による腸内環境改善術
- 早食い犬のガスを減らす!エアロファジー対策とマッサージ法


柴犬・チワワ・プードルのおならが異常に臭いのはなぜ?「膵外分泌不全(EPI)」の仕組みとリスク
おならが臭いだけじゃなく、ウンチの色もおかしいんです。これって病気でしょうか?
その症状、もしかすると『膵外分泌不全(EPI)』の可能性があります。消化酵素が足りずに、お腹の中で食べ物が腐敗しているかもしれません。
ここでは、異常なガス臭の原因となる代表的な病気、膵外分泌不全(EPI)について、その仕組みと特徴的な症状を解説します。
消化酵素不足が招く「腐ったバター」のような激臭の正体
膵外分泌不全(EPI)とは、膵臓から分泌されるべき消化酵素(トリプシン・リパーゼなど)が著しく不足し、食べたものの栄養を十分に消化・吸収できなくなる病気のことです(出典: るあな動物病院)。
消化されなかった脂肪やタンパク質は、そのまま大腸へと流れ込みます。すると、待ち構えていた腸内細菌たちがこれらを餌にして異常発酵を起こし、強烈な腐敗ガスを発生させるのです。これが、「腐ったバター」や「酸っぱい生ゴミ」に例えられる激臭おならの正体です。
【用語解説】膵外分泌不全(EPI)
膵臓の機能低下により消化酵素が出なくなり、栄養失調と消化不良(下痢・ガス)を引き起こす病気のことです。
【ここがポイント:EPIの便の特徴】
- 色:灰色〜黄色(白っぽい)
- 状態:大量で脂っぽく、酸っぱい悪臭がする
- 通常の便との違い:茶色で固形ではなく、ドロっとして量が多い
食欲があるのに痩せていく?柴犬で特に注意したい症状
EPIの最大の特徴であり、最も飼い主さんが気づきやすいサインは「ものすごく食べるのに、どんどん痩せていく(多食と体重減少)」ことです(出典: おおたかの森どうぶつ病院)。
栄養が吸収されずにそのまま出てしまっているため、体は常に飢餓状態です。そのため食欲は旺盛になりますが、体つきはガリガリになり、毛並みもパサパサに悪化していきます。また、消化不良によるお腹の「グルグル音(腹鳴)」もよく見られる症状です。
【体験談】おならが臭すぎて発覚?EPIと診断された愛犬のリアルな兆候
ケース1:夜のリビングが地獄の臭いに(10歳・柴犬)
「夜、テレビを見ていたら横で寝ていた柴犬が『プスー』と静かにおならをしました。その数秒後、リビング全体が腐った玉ねぎのような激臭に包まれ、家族全員が『息ができない!』と窓を開けて避難する事態に。本人はケロッとしていましたが、あまりの臭さに病院へ行くとEPIと診断されました。」
ケース2:食べているのに骨と皮(シニア犬)
「ご飯はモリモリ食べるのに、背骨がゴツゴツ見えるくらい痩せてきて…。『歳だからかな』と思っていましたが、水っぽい黄色いウンチと死ぬほど臭いおならが続き、検査を受けたら消化酵素が出ていないことが判明しました。あの時気づいてよかったです。」
調べていて怖かったのは、EPIの初期症状が「ただのおなら」に見えることです。でも、「食べているのに痩せる」というサインを見逃さなければ、早期発見ができる病気でもあるんですね。
【膵外分泌不全(EPI)のポイントまとめ】
- 消化酵素不足により、未消化物が腸内で腐敗し激臭ガスを発生させる。
- 最大の特徴は「食欲旺盛なのに痩せる」ことと、「大量の脂肪便」。
- おならの臭いが異常な場合、便の状態と体重変化も必ずチェックする。
命に関わることも?柴犬・チワワ・プードルのおならと「蛋白漏出性腸症(PLE)」の危険な臭いサイン
おならも臭いし、なんだかお腹が張っている気がするんです。ただのガス溜まりでしょうか?
お腹の張りはガスのせいだけとは限りません。もし『腹水』だとしたら、命に関わる『蛋白漏出性腸症(PLE)』の危険があります。
ここでは、おならの臭いだけでなく全身状態に異変をきたす重篤な疾患、蛋白漏出性腸症(PLE)について解説します。
腸粘膜からタンパクが漏れ出すPLEのメカニズム
蛋白漏出性腸症(PLE)とは、腸の粘膜から血液中の大切なタンパク質(主にアルブミン)が異常に漏れ出してしまう「症候群」のことです(出典: WITHPETY)。
通常、タンパク質は体内に留まるべき栄養素ですが、腸リンパ管拡張症や重度の炎症性腸疾患(IBD)、腸の腫瘍などが原因で腸粘膜のバリアが壊れると、どんどん腸管内へ漏れ出してしまいます。漏れ出たタンパク質は腸内細菌の餌となり、EPI同様に腐敗ガスの原因となります。
【用語解説】蛋白漏出性腸症(PLE)
腸からタンパク質が漏れて低タンパク血症になり、腹水や下痢などを引き起こす病気の状態(症候群)のことです。
下痢がなくても要注意!腹水や浮腫(むくみ)などの併発症状
PLEの怖いところは、必ずしも激しい下痢をするとは限らない点です。慢性的な軟便やおならの臭いだけで経過する場合もありますが、病気が進行すると低アルブミン血症による以下の症状が現れます(出典: DOCTORS INTERVIEW)。
- 腹水・胸水:血液中の水分を保持できなくなり、お腹や胸に水が溜まる(お腹がカエルのように膨らむ)。
- 浮腫(むくみ):足先や顔がむくむ。
おならが臭いだけでなく、「お腹がぽっこりしてきた」「呼吸が苦しそう」といった症状がある場合は、一刻も早い受診が必要です。
「おならが臭い=お腹の調子が悪い」で済ませず、「お腹が張る=腹水かも?」と疑う視点を持つことが、愛犬の命を守ることに繋がるんですね。
【蛋白漏出性腸症(PLE)のポイントまとめ】
- 腸からタンパク質が漏れ出し、低タンパク血症を引き起こす。
- 腐敗ガスによるおならだけでなく、腹水やむくみが危険なサイン。
- 下痢が酷くなくても進行している場合があるため、全身状態の観察が重要。
フードが原因?柴犬・チワワ・プードルの臭いおなら「アミン類と腐敗臭」の正体
病気じゃなさそうなら、やっぱりフードのせい? 体に良いと思って高いフードにしたんですけど…。
実はその「良かれと思ったフード」が原因かもしれません。特に高タンパクなフードは、消化しきれないと腸内で「腐敗臭」の元になるんです。
ここでは、食事内容とおならの臭いの関係、特に高タンパク食による腐敗リスクについて解説します。
チワワやトイプードルに多い?高タンパク食による腸内腐敗のリスク
おならやウンチの「腐ったような臭い」の主成分は、「インドール」や「スカトール」といったアミン類です(出典: NANO-ONE)。これらは、腸内細菌(悪玉菌)がタンパク質を分解する過程で作られます。
本来、タンパク質は小腸で消化・吸収されますが、過剰に摂取したり消化能力が追いつかなかったりすると、未消化のまま大腸へ届いてしまいます。すると、大腸で待ち構えていた悪玉菌がこれらを餌にして増殖し、強烈な臭いのガスを大量生産してしまうのです。
【体験談】良かれと思った「グレインフリー」で逆におならが地獄の臭いになった失敗談
失敗談:生ゴミ爆弾の発生(チワワ飼い主)
「『穀物は犬に良くない』と聞いて、肉たっぷりのグレインフリーフード(高タンパク)に変えました。食いつきは良かったのですが、1週間もしないうちに、おならの回数と臭いが最悪に…。家族から『生ゴミ爆弾』『マジでテロ』と苦情が出るレベルでした。」(知恵袋・掲示板)
このケースのように、「体に良い=おならが消える」とは限りません。特に運動量の少ない小型犬や消化機能の弱い犬にとって、高すぎるタンパク質は逆に負担となり、腸内環境を悪化させる原因になり得ます。
なぜ「高タンパク=おなら改善」とは限らないのか?消化率の重要性
おならの臭いを決めるのは、タンパク質の「量」ではなく「消化吸収率」です。
どれだけ高品質な肉を使っていても、その犬が消化しきれなければ、それは腸内でただの「腐敗物」になります。逆に、多少穀物が含まれていても、消化しやすい加工がされていれば、腸への負担は少なく、臭いも抑えられます。
「高いフードなら大丈夫」という思い込みが、実は愛犬のお腹を苦しめていたなんて…。値段や成分表の数字だけでなく、「うちの子のお腹に合うか」を見極めることが一番大切なんですね。
【高タンパク食と腐敗臭のポイントまとめ】
- 悪臭の原因物質(アミン類)は、未消化のタンパク質から作られる。
- 消化能力を超えた高タンパク食は、逆に腸内環境を悪化させ、激臭を招く。
- フード選びで重要なのは、タンパク質の量よりも「消化のしやすさ」。


柴犬のおならが臭い対策!腸内フローラを整える「フード&サプリ選定」の基準


じゃあ、どんなフードを選べばいいの? サプリメントも種類がありすぎてわかりません。
ポイントは『消化の良さ』と『菌のコントロール』です。おならを減らすための具体的な選び方を見ていきましょう。
ここでは、おならの悩みを解決するためのフード選びの基準と、効果的な腸活サプリメントの選び方を解説します。
消化吸収率が高いタンパク源と繊維バランスの見極め方
おなら対策フードを選ぶ際は、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
① 高消化性のタンパク源
鶏肉、七面鳥、魚などは消化が良いとされています。また、アレルギー対応の「加水分解タンパク」(タンパク質を細かく分解したもの)は、消化吸収率が非常に高く、未消化物が大腸に届くのを防ぐのに有効です。
② 低脂肪設計
脂肪分が多い食事は胃腸の通過時間を遅くし、腸内での滞留時間を延ばしてしまいます。その分、腐敗が進みやすくなるため、おならが気になる時は低脂肪のフードが推奨されます(出典: るあな動物病院)。
③ 繊維質の黄金バランス
「ビートパルプ」や「オリゴ糖」などの可溶性食物繊維は、善玉菌の餌となり腸内環境を整えます。一方で、不溶性繊維が多すぎると便量が増えガスも溜まりやすくなるため、バランスの良い配合が重要です。
犬の腸活サプリメント選び|プロ・プレ・ポストバイオティクスの使い分け
腸活サプリメントには主に3つのタイプがあります。それぞれの役割を理解して選びましょう。
【腸活成分の3分類】
- プロバイオティクス(生菌):乳酸菌やビフィズス菌など、生きた菌そのものを届ける。
- プレバイオティクス(餌):オリゴ糖や食物繊維など、善玉菌の餌になり増殖を助ける。
- ポストバイオティクス(生産物質):菌が作り出した代謝産物(短鎖脂肪酸など)。直接腸に働きかける。
最近は、これらを組み合わせた「シンバイオティクス」製品も増えています。プロバイオティクス等により、犬でも腸内細菌叢の正常化や下痢の頻度減少が認められたという報告もあります(出典: KINS WITH VET)。
【口コミ】療法食やサプリで「毒ガス」から「普通の犬臭」に変わった体験レビュー
口コミ:毒ガスからの解放
「以前は核兵器並みの臭さでしたが、消化器サポートフードと乳酸菌サプリを始めて1ヶ月。『うんちは神(良い状態)』になり、おならも『生存できるレベル』の普通の犬臭に落ち着きました。」(出典: [サプリ販売ページのレビュー])
このように、完全に無臭にはならなくても、食事とサプリで「我慢できるレベル」まで改善することは十分に可能です。
「うんちは神、屁は生存」という口コミに笑ってしまいましたが、それくらい切実なんですよね。完ぺきを目指さず、まずは「家族が困らないレベル」を目指すのが長続きのコツかもしれません。
【フード&サプリ選定のポイントまとめ】
- 高消化性・低脂肪のフードを選び、未消化タンパクの腐敗を防ぐ。
- 食物繊維はバランスが重要。可溶性繊維で善玉菌を育てる。
- サプリは菌の種類だけでなく、ポストバイオティクスなどの機能性にも注目する。
臭いおならを改善!柴犬や小型犬に効果的な次世代腸活「ポストバイオティクス」


さっき出てきた『ポストバイオティクス』って何ですか?普通の乳酸菌と違うの?
はい、実は『菌そのもの』ではなく、『菌が作った成分』なんです。これが今、最も即効性のある腸活として注目されています。
ここでは、次世代の腸活成分として期待されるポストバイオティクスの仕組みとメリットについて解説します。
生きた菌より安定?短鎖脂肪酸(酪酸など)を直接届けるメリット
これまでの腸活(プロバイオティクス)は、「生きた菌を腸まで届ける」ことが目標でした。しかし、口から入った菌の多くは胃酸や胆汁で死滅してしまい、定着させるのは難しいのが現実です。
そこで登場したのがポストバイオティクスです。これは、乳酸菌などが作り出した「代謝産物(短鎖脂肪酸など)」や「死菌」そのものを指します(出典: animacare.base)。
【ここが違う!ポストバイオティクスのメリット】
- 安定性が高い:すでに菌が作った成分なので、胃酸で死ぬ心配がない。
- 直接届く:腸内環境に左右されず、ダイレクトに腸粘膜へ働きかける。
- 安全:生きた菌ではないため、感染などのリスクが極めて低い。
腸粘膜バリアを守る!ポストバイオティクスが腸内環境に与える科学的効果
特に重要なのが、ポストバイオティクスの一種である「酪酸(らくさん)」などの短鎖脂肪酸です。
酪酸は、大腸の細胞のエネルギー源となり、腸粘膜のバリア機能を強化します。また、腸内のpHを酸性に保つことで、悪玉菌の増殖を抑える効果もあります(出典: るあな動物病院)。つまり、悪臭ガスの発生源である悪玉菌を抑え込み、腸を内側から強くしてくれるのです。
【ポストバイオティクスのポイントまとめ】
- 菌そのものではなく、菌が作った有効成分(代謝産物)を直接届ける。
- 胃酸の影響を受けず、安定して腸まで届くのが強み。
- 短鎖脂肪酸(酪酸)が腸粘膜バリアを強化し、悪玉菌を抑制する。
「菌を育てる」のを待つのではなく、「菌が作った良い成分」を直接入れる。これならお腹の弱い子でも、効率よく腸活ができそうですね。
音は大きいが無臭?柴犬・チワワ・プードルの「ガス抜きマッサージ」とエアロファジー対策
うちは臭いというより、音がすごいんです。「ブーブー」って。これもお腹が悪いの?
音が大きくて臭くないなら、『空気嚥下症(エアロファジー)』かもしれません。空気を飲み込みすぎているのが原因です。
ここでは、臭いおならとは異なるタイプ、空気の飲み込みによるガス(エアロファジー)の原因と対策を解説します。
チワワなどの短頭種や早食い犬に多い「空気嚥下症」の仕組み
エアロファジー(空気嚥下症)とは、食事や呼吸の際に過剰に空気を飲み込んでしまう状態で、
- 早食い
- 緊張・ストレスによるパンティング(ハアハア呼吸)
などが原因になると説明されています(出典: PETSCARE)。
飲み込んだ空気の一部はゲップとして排出されるが、残りは胃から腸へ送られ、物理的におならの量を増やす要因になります。このタイプのおならは、腸内発酵によるガスではないため、「音は大きいがあまり臭くない」のが特徴です。
スローフィーダーや食器の高さ調整で飲み込む空気を減らすコツ
エアロファジー対策には、物理的に「飲み込む空気の量」を減らす工夫が有効です。
① スローフィーダー(早食い防止食器)
突起や迷路状になった食器を使うことで、食べるスピードを強制的に落とします。「吸い込むように食べる」のを防ぐだけで、ゲップとおならが激減したという報告も多いです。
② 小分け給餌
1日の食事量を変えずに、回数を3〜4回に増やします。1回量が減ることで胃への負担が減り、空気嚥下も軽減されます。
③ 食器の高さ調整
首を下げすぎずに食べられる「台付きボウル」を使うことで、食道への空気の流入を抑えられる場合があります。
消化管の運動を助ける!自宅でできる「ガス抜きマッサージ」の手順
お腹にガスが溜まっている時は、優しくマッサージをして腸の動きを助けてあげましょう。
【ガス抜きマッサージの手順】
- 犬をリラックスさせ、仰向けまたは横向きに寝かせる。
- おへそを中心に、時計回り(「の」の字を書くよう)に手のひらで優しく撫でる。
- 1回5分程度を目安に行う。
【注意!】 お腹がパンパンに張っている、触ると痛がる、苦しそうにしている場合は、マッサージを中止してすぐに動物病院へ連絡してください。胃捻転などの緊急事態の可能性があります。
【エアロファジー対策のポイントまとめ】
- 音だけ大きく臭くないおならは、空気の飲み込みが原因の可能性大。
- 早食い防止食器や小分け給餌で、物理的に空気を減らす。
- お腹の張りには、優しく「の」の字マッサージが有効(異変時は中止)。
チワワちゃんの「ブーブークッション」みたいなおなら、実は食器一つで改善するかもしれません。早食いは胃捻転のリスクもあるので、今日から対策したいですね。
病院へ行くべき?柴犬・チワワ・プードルの「おなら受診チェックリスト」
色々試しても治らなかったら、やっぱり病院へ行くべきですか? どのタイミングで行けばいいのでしょう。
「たかがおなら」と思わず、全身のサインを見てください。特に体重と便の状態が鍵です。
最後に、飼い主さんが自宅で判断するための受診チェックリストと、動物病院での検査内容について解説します。
単なる食べ過ぎと病気の境界線|1週間以上続く下痢や体重減少は赤信号
以下のような症状が「おなら」とセットで見られる場合は、迷わず受診してください。EPIやPLEなどの病気が隠れている可能性があります。
【おなら受診チェックリスト】
- [ ] 体重が減ってきた(食欲はあるのに痩せる)
- [ ] 下痢・軟便が1週間以上続いている
- [ ] 便の色がおかしい(灰色、黄色、白っぽい)
- [ ] お腹がぽっこり張っている(腹水疑い)
- [ ] 毛並みがパサパサになり、元気がなくなってきた
逆に、元気・食欲があり、便も正常で体重も変わらない場合は、まずはフードの変更や腸活サプリを試して様子を見ても良いでしょう(出典: わんちゃんホンポ)。
動物病院での診断プロセス|TLI検査などの詳細と費用の目安
病院では、おならの原因を特定するために以下のような検査が行われます。
① 血液検査(cTLI検査など)
膵外分泌不全(EPI)の診断には、血液中の「トリプシン様免疫反応(TLI)」を測る検査が有効です(出典: 恵比寿桂子動物病院)。また、低アルブミン血症(PLEのサイン)がないかもチェックします。
② 便検査
脂肪滴(未消化の脂肪)や寄生虫がいないかを確認します。
③ 画像診断(エコー・レントゲン)
お腹のガス溜まり具合、腸の厚み、腹水の有無、腫瘍などを確認します。
【受診のポイントまとめ】
- 体重減少と慢性下痢はおなら以上の危険信号。
- 便の状態(色・形・臭い)を記録して獣医師に伝えると診断がスムーズ。
- 血液検査(TLI)などで、隠れた消化器疾患を発見できる。
病院に行く時は、スマホで「ウンチの写真」を撮っておくと説明しやすいですよ。臭いや回数のメモも、診断の大きな助けになります。
柴犬・チワワ・プードルのおならに関するよくある質問
- Q1: チワワのおならが「ブーブー」と音だけ大きいのはなぜ?
-
A1: 空気を飲み込む「エアロファジー」が主な原因と考えられます。早食いやパンティング(ハアハア呼吸)で空気を一緒に飲み込んでしまい、それがガスとして出ている状態です。臭いが少ないのが特徴です。
- Q2: 柴犬のおならが急に「腐った卵」の臭いになったら?
-
A2: タンパク質の腐敗、または膵外分泌不全(EPI)の疑いがあります。硫化水素(腐った卵臭)は腸内の悪玉菌が増えている証拠です。フードが合っていないか、消化酵素が不足している可能性があります。
- Q3: ヨーグルトをあげればおならの臭いは消える?
-
A3: 乳酸菌の供給にはなりますが、乳糖不耐症による下痢リスクにも注意が必要です。犬は牛乳に含まれる乳糖を分解するのが苦手なため、逆にガスやお腹のゴロゴロを悪化させることがあります。犬用の整腸サプリの方が安全です。
- Q4: おならが臭くない犬と臭い犬の違いは何?
-
A4: 腸内細菌の構成(善玉菌・悪玉菌のバランス)と、食事の消化率の違いです。善玉菌が多く、消化の良い食事をしている犬は臭いが抑えられます。個体差や犬種による消化能力の違いも影響します。
- Q5: 子犬のおならが臭いのは成長の証?
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A5: 腸内フローラ形成中の一過性のものが多いですが、寄生虫の可能性も考慮してください。子犬の頃は消化器官が未発達でガスが出やすいですが、回虫などの寄生虫感染でもお腹が張り、臭いガスが出ることがあります。
- Q6: おならが多いと「胃捻転」になりやすい?
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A6: 空気を飲むタイプ(エアロファジー)の犬は、胃拡張・胃捻転のリスクが高まるため注意が必要です。特に食後の激しい運動は避け、ガスが溜まりにくい食事方法(スローフィーダーなど)を心がけてください。
編集後記:愛犬のおならを「健康センサー」として活用するために
たかが「おなら」一つにも、愛犬の体内からの切実なSOSが隠れている可能性があることに改めて驚きました。
特に柴犬やチワワといった身近な犬種において、飼い主さんが「いつものこと」と見過ごしがちな変化が、重大な疾患の早期発見に繋がることを知っていただければ嬉しいです。
愛犬の「音」と「臭い」を、毎日の健康チェックの大切な指標にしてみてください。
柴犬・チワワ・プードルのおならが臭いトラブルの重要ポイント総復習(まとめ)
- 原因の切り分け(結論)
- 異常な激臭 + 体重減少 + 下痢 = 病気(EPI/PLE)の疑い濃厚。直ちに受診を。
- 激臭 + 元気はある = 高タンパク食による腸内腐敗。フード・腸活の見直しを。
- 音は大きい + 臭くない = 空気を飲み込むエアロファジー。早食い防止対策を。
- 効果的な腸活アプローチ
- 「ポストバイオティクス」で腸粘膜バリアを整え、悪玉菌の増殖を抑える。
- 高タンパク・グレインフリーよりも、愛犬が「消化しきれる量と質」を優先する。
- 自宅でできる3つの対策
- 1. 消化器サポート・低脂肪フードへの切り替え。
- 2. スローフィーダーや食器の高さ調整。
- 3. 優しく円を描くガス抜きマッサージ。
- 飼い主としての心構え
- おならは「腸内環境の鏡」。日々の変化をメモし、異常を感じたら迷わずプロ(獣医師)に相談すること。





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